韓国からくに)” の例文
旧字:韓國
「かへし遣る使なければ」(巻十五・三六二七)、「この吾子あこ韓国からくにへ遣るいはへ神たち」(巻十九・四二四〇)等の例がある。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
青柳より筑前領の大島に出で、彼処かのところより便船を求めて韓国からくにに渡り、伝へ聞く火賊くわぞくの群に入りての国を援け、しんの大宗の軍兵に一泡噛ませ呉れむと思ひし也。
白くれない (新字新仮名) / 夢野久作(著)
そのかみ、神功皇后韓国からくにをことむけたまひ、新羅の王が献りし貢の宝を積みのせたる八十艘のかぢを連ねてこの海に浮べるを憶ひおこし、はしなくも離れ小島の秋かぜに荻の花の吹きちるをながむる身は
松浦あがた (新字旧仮名) / 蒲原有明(著)
「霧島、韓国からくに、栗野——」
南国太平記 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
韓国からくにらはしてかへ丈夫武男ますらたけを御酒みきたてまつる 〔巻十九・四二六二〕 多治比鷹主
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)