面変おもがわ)” の例文
旧字:面變
彼女には相も変らず、何やら不可解なことが起りつつあった。すっかり面変おもがわりがして、何から何まで、まるで別人のようになってしまった。
はつ恋 (新字新仮名) / イワン・ツルゲーネフ(著)
何やら捉へどころのない謎めいた笑が、相変らず一筋の血の糸をひいてゐるその唇辺に、浮びまた消えたと思ふと、ふとその瞬間、女の顔が面変おもがわりした。
鸚鵡:『白鳳』第二部 (新字旧仮名) / 神西清(著)
あなたは面変おもがわりをして、たいそう美しくなっておられた。色も白く、のっぽでもなく、どちらかというとむしろ小柄なほうで、鼻筋へしわをよせる癖もなくなったようでした。
失蝶記 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
老人はロウソクの光に神谷の面変おもがわりした顔を認めたのだ。
人間豹 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
こまかく木の葉を染めた単衣ひとえに、茶色の無地のひとえ帯、髪は油けなしのたばね髪で、僅かなあいだに面変おもがわりのするほど陽にやけていたが、栄二はすぐにおすえだということがわかった。
さぶ (新字新仮名) / 山本周五郎(著)