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面付
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かおつき
ふりがな文庫
“
面付
(
かおつき
)” の例文
お君は馬上で聞いて、このお嬢様と呼ばれる人が、
面付
(
かおつき
)
の怖ろしいのに似もやらず、情け深い人のように思われたのでホッと一安心です。
大菩薩峠:12 伯耆の安綱の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
都合よくエライ親父かエライ亭主に取当ったのを自慢にして、ほかの女とは身分が違うような
面付
(
かおつき
)
をしている……その根性がイヤなんだ。
超人鬚野博士
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
神尾の
面付
(
かおつき
)
の緊張しているのと、その発言の甲走っていることによって察すれば、何かこの男が緊急動議を提出するものらしい。
大菩薩峠:15 慢心和尚の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
能登守からこう言われて主膳は、さもこそという
面付
(
かおつき
)
で、膝の上にさいぜんから後生大事に保管していた焼け残りの提灯を取り上げました。
大菩薩峠:15 慢心和尚の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
そうなると、四百の銭見世や二朱の小見世は金助の眼中になくなって、その
面付
(
かおつき
)
もいくらか緊張してきました。
大菩薩峠:17 黒業白業の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
▼ もっと見る
それは大した勢力はなかったけれど一部のうちには、なかなか熱心な
面付
(
かおつき
)
をしている者がないではありません。
大菩薩峠:13 如法闇夜の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
こいつが取ったろうと思われるような
面付
(
かおつき
)
に見えるものは一人もありませんでした。
大菩薩峠:06 間の山の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
面付
(
かおつき
)
などは、いかに
拙
(
まず
)
かろうとも、男でさえあればたんのうしますよという意味にも聞え、もう一つはなにそのくらいの傷は、あなたの男ぶりの全体には少しもさわりにはなりませんよ
大菩薩峠:22 白骨の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
わたしの目には今でもありありとそのお
面付
(
かおつき
)
が残っているのでございます、眼からも鼻からも口からも、血が滝のように——血の
管
(
くだ
)
が破裂して、それからみんな吹き出したものでしょうよ
大菩薩峠:07 東海道の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
暗いところだからお互いに
面付
(
かおつき
)
がわかるんじゃなし、わたしの方では、お前さんの小柄なのと、歩きつきのお上手なのに覚えがあるんだけれども、お前さんの方ではわたしがわかるまいと思って
大菩薩峠:09 女子と小人の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
主膳も、それを聞いて存外驚かず、大方そんなことだろうという
面付
(
かおつき
)
。
大菩薩峠:24 流転の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
不愛想
(
ぶあいそう
)
極
(
きわ
)
まる
面付
(
かおつき
)
をしながら
大菩薩峠:01 甲源一刀流の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
面
常用漢字
小3
部首:⾯
9画
付
常用漢字
小4
部首:⼈
5画
“面”で始まる語句
面
面白
面影
面目
面持
面喰
面倒
面色
面長
面当