雨雪うせつ)” の例文
寒中雨雪うせつ歩行ありきひえたる人きふ湯火たうくわもちふべからず。おのれ人熱じんねつあたゝかならしむるをまつて用ふべし、長生ちやうせいの一じゆつなり。
女は暑さをも寒さをも夜闇よやみをも雨雪うせつをもいとわずに、衝動的に思い立って、それを買いに往くことがある。万引なんと云うことをする女も、別に変った木で刻まれたものでは無い。
(新字新仮名) / 森鴎外(著)
くも雨雪うせつをわきまふ
孔雀船 (旧字旧仮名) / 伊良子清白(著)