よう)” の例文
「さもあらば、蜀勢はまたようの二郡へ攻めかかるだろう。張郃、足下そっかはこの長安を守れ、われは郿城びじょうを固め、雍城ようじょうへは孫礼をやって防がせよう」
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
子曰く、ようや南面せしむべしと。仲弓、子桑伯子を問う。子曰く、可なり、簡なりと。仲弓曰く、けいに居りて簡を行い、以て其の民に臨まば、亦可ならずや。
論語物語 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
つかされるものだよ。私はようが仁者であるかどうかは知らないが、とにかく、口下手は問題ではないね。
現代訳論語 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
しめて、このたびも旧時の例にならい、我かならずようの二郡をうかがうであろうとなして、そこを防ぎ固めるにちがいない。……ゆえに我は、鉾を転じて陰平、武都ぶとの二郡を急襲せん
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ようは仁者ではありますが、惜しいことに口下手で、人を説きふせる力がありません。」
現代訳論語 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
「この失敗はまったく貴公の罪ではない。孔明の智謀がわれに超えていたからだ。しかし、この仲達にもなおべつに勝算がないでもない。貴公たちはようの二城へわかれて堅く守っておれ」
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ようの詩には、『諸侯が祭りを助けている。天子はその座にあって威儀を正している。』という意味の言葉もあるし、元来三家の祭りなどで歌えるような性質のものではないのだ。」
現代訳論語 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
或ひと曰く、ようや仁にしてねいならずと。子曰く、いずくんぞ佞を用いん。人にあたるに口給を以てし、しばしば人に憎まる。其の仁なるを知らず、焉くんぞ佞を用いん。——公冶長篇——
論語物語 (新字新仮名) / 下村湖人(著)