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開陳
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かいちん
ふりがな文庫
“
開陳
(
かいちん
)” の例文
寒月君は二十世紀の青年だけあって、
大
(
おおい
)
に当世流の考を
開陳
(
かいちん
)
しておいて、
敷島
(
しきしま
)
の煙をふうーと迷亭先生の顔の方へ吹き付けた。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
申しあげることはできかねます。委細は、よろず見分の上、とどこおりなく
開陳
(
かいちん
)
いたします。なにとぞ、それまでは
顎十郎捕物帳:09 丹頂の鶴
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
のこりなく
開陳
(
かいちん
)
するというのは、極めて自然の事で、少しも
怪
(
あや
)
しむに及ばぬ
筈
(
はず
)
であるが、世の中は、おかしなもので、自己の知っている事の十分の一以上を発表すると
佳日
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
吾輩は叙述の順序として、不時の珍客なる泥棒陰士その人をこの際諸君に御紹介するの栄誉を有する
訳
(
わけ
)
であるが、その前ちょっと卑見を
開陳
(
かいちん
)
してご高慮を
煩
(
わずら
)
わしたい事がある。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「これはしたり……これでもまだおわかりになりませんか。……これは少々意外ですな、小竜が
開陳
(
かいちん
)
したのはなるほどただの話だが、たったひとつ、動きのとれない証拠がある」
顎十郎捕物帳:06 三人目
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
“開陳”の意味
《名詞》
開陳 (かいちん)
本心を人前でありのままに話すこと。
(出典:Wiktionary)
開
常用漢字
小3
部首:⾨
12画
陳
常用漢字
中学
部首:⾩
11画
“開”で始まる語句
開
開闢
開放
開鑿
開閉
開墾
開戸
開山
開眼
開府