“かいちん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
開陳66.7%
解珍16.7%
解定16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
申しあげることはできかねます。委細は、よろず見分の上、とどこおりなく開陳かいちんいたします。なにとぞ、それまでは
顎十郎捕物帳:09 丹頂の鶴 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
おかしい? と解珍かいちん、解宝の兄弟ふたりはともに首をかしげ合う。しかし毛旦那が住む屋敷地域の裏山一帯、これ以上は歩き探す余地もなかった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ここを襲ったのは解珍かいちん、解宝の二人を先頭に、さきごろ一行の供人ともびとに仕立てて一味の中に入れ共に泊りこんでいた仲間の手下てかたちだったのである。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
もう解定かいちんには間もあるまい。こんな下らぬ過去の追想に耽っておっても、余り功徳にもならぬ。窓を開けて見れば、月光水の如しである。月を見るたびに、かの李白の月下の詩を想い出す。
鹿山庵居 (新字新仮名) / 鈴木大拙(著)