“開陳”の読み方と例文
読み方割合
かいちん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
寒月君は二十世紀の青年だけあって、おおいに当世流の考を開陳かいちんしておいて、敷島しきしまの煙をふうーと迷亭先生の顔の方へ吹き付けた。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
申しあげることはできかねます。委細は、よろず見分の上、とどこおりなく開陳かいちんいたします。なにとぞ、それまでは
顎十郎捕物帳:09 丹頂の鶴 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
のこりなく開陳かいちんするというのは、極めて自然の事で、少しもあやしむに及ばぬはずであるが、世の中は、おかしなもので、自己の知っている事の十分の一以上を発表すると
佳日 (新字新仮名) / 太宰治(著)