長吉ながよし)” の例文
「筑前どのの麾下きか浅野長吉ながよしどのとは、前々より面識もある。使者の見えたのを幸いに一書、託したいが、届けてくれるか」
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
浅野長吉ながよし、杉原家次いえつぐ、黒田官兵衛、細川忠興ただおき、高山右近長房ながふさ蒲生氏郷がもううじさと筒井順慶つついじゅんけい、羽柴秀長、堀尾茂助吉晴ほりおもすけよしはる、蜂須賀小六家政いえまさ、稲葉入道一鉄いってつ——など。
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
城主の勝入をはじめ、嫡男ちゃくなん紀伊守きいのかみむこ森武蔵守もりむさしのかみまで、一時に三名の柱が、長久手に戦死して、のこるは、若い三左衛門輝政てるまさと、まだ十五歳の長吉ながよしだけとなった。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「日のたつほど、お淋しくあろ。しかし、末たのもしき三左衛門輝政さんざえもんてるまさ長吉ながよしもおること。なお若木の育ちを楽しみに、四季の花々なども見て、余生を仲よくお暮しあれよ」
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「秀次。おもとはな、兵をまとめて、明日から大垣の留守番にゆけ。大垣の家中は傷手いたでも多く、残った老母や女房どものほか、三左衛門輝政てるまさと、末子ばっし長吉ながよしだけでは、守備もさびしかろうほどに」
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
長吉ながよしは、如何いかがした? 長吉は?」
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)