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鑄掛屋
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いかけや
ふりがな文庫
“
鑄掛屋
(
いかけや
)” の例文
新字:
鋳掛屋
「近頃、あの家の者か、出入の者で、鍵を
拵
(
こしら
)
へさせた者はないだらうか、山の手一圓の
鍛冶屋
(
かぢや
)
鑄掛屋
(
いかけや
)
を、ごく内證で調べて貰ひたいんだが——」
銭形平次捕物控:034 謎の鍵穴
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
五人の中で
悧口
(
りこう
)
な信太郎は、隙を見て土藏を
脱出
(
ぬけだ
)
しましたが、村右衞門に
脅
(
おど
)
かされた言葉が恐ろしくて祕密を
漏
(
もら
)
す間もないうち、
鑄掛屋
(
いかけや
)
の權次に
誘
(
さそ
)
ひ出され
銭形平次捕物控:140 五つの命
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
眞つ先に
應
(
こた
)
へてくれたのは、一間半ばかりの路地を
距
(
へだ
)
てて筋向うに住んでゐる、
鑄掛屋
(
いかけや
)
の岩吉でした。
銭形平次捕物控:120 六軒長屋
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「大丈夫、其邊に拔け目のある八五郎ぢやねえ。ちやんと糸目をつけて飛ばしてありますよ。小僧は町内の
鑄掛屋
(
いかけや
)
の伜
巳之松
(
みのまつ
)
、取つて十三だが、智慧の方は六つか七つだ」
銭形平次捕物控:103 巨盗還る
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
金五郎の向う側は、
鑄掛屋
(
いかけや
)
の岩吉の家でした。行つて見ると、これはすつかり
脅
(
おび
)
えて了つて、昨日から稼業も休み、何をするでもなく、唯ワクワクと暮してゐる樣子です。
銭形平次捕物控:120 六軒長屋
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
翌る日の晝頃、二た
刻
(
とき
)
ばかり留守にしたお照は、宇太八に逢つて、あの手紙を書いた樣子だ。
鑄掛屋
(
いかけや
)
の小僧に
小遣
(
こづかひ
)
をやつて訊いて見ると、手紙の頼み主は、どうも宇太八らしい。
銭形平次捕物控:103 巨盗還る
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
頼むのに、相手が
鑄掛屋
(
いかけや
)
の小僧だにしても、四文錢三枚といふ法はあるまい。——外ならぬ錢形の平次へ果し状を附けるんだ、二分や一兩とはずまない迄も、二朱や一分はきつと出す
銭形平次捕物控:103 巨盗還る
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「それから、もう一つ、あの藤助と言ふ野郎は、下谷二長町の
鑄掛屋
(
いかけや
)
の伜ですよ」
銭形平次捕物控:076 竹光の殺人
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「空地で遊んでゐたのを、多勢の人が見て居ましたよ。
尤
(
もつと
)
も一番後で五人の子供が空地の隅つこ一とかたまりになつて話してゐるのを見たのは、
鑄掛屋
(
いかけや
)
の權次といふ、評判のよくない男で」
銭形平次捕物控:140 五つの命
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
伽羅や沈香は、こちとらの家にある品ぢやない——ところで、
鑄掛屋
(
いかけや
)
の權次は空地のどの邊に店を張つて仕事をして居るんだ。大體場所がきまつて居るだらう、炭の
斷片
(
かけら
)
か、
鐵屑
(
かなくづ
)
がある筈だ。
銭形平次捕物控:140 五つの命
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
次は田町の
鑄掛屋
(
いかけや
)
の伜藤吉、これは十二になつて、
逞
(
たく
)
ましい子でしたが、夕方使に出た歸り、近道をして濱で曲者に
襲
(
おそ
)
はれ、持物も着物も
滅茶々々
(
めちや/\
)
に千切つて捨てゝ、それつ切り姿を見せません。
銭形平次捕物控:043 和蘭カルタ
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
お六婆アの家と寺の
枳殼垣
(
からたちがき
)
の狹い間を通つてグルリと廻らなきやならないが、枳殼垣の下は雪解けで、人間の足跡といふのは、今朝お美乃に呼ばれて、
鑄掛屋
(
いかけや
)
の岩吉があわてて通つたのがあるだけ
銭形平次捕物控:120 六軒長屋
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
鑄
部首:⾦
22画
掛
常用漢字
中学
部首:⼿
11画
屋
常用漢字
小3
部首:⼫
9画
“鑄掛”で始まる語句
鑄掛
鑄掛勝