錨床いかりどこ)” の例文
面目ないどころじゃアない、みんながめて居やす、錨床いかりどこてつが来て、あのねえさんのような感心なものはえ、親の為に自分から駈込んで身を売るというのは実に感心だ
「いえ、吉三郎の野郎が町内の錨床いかりどこまで来るんで、——あすこの親方の剃刀かみそりがたまらねえって」
「いえ、吉三郎の野郎が町内の錨床いかりどこまで來るんで、——あすこの親方の剃刀かみそりがたまらねえつて」
文「もし旦那、御免なせえ、わっちは元錨床いかりどこと云って西洋床をして居りました時、此方こちらの二階のお客に旧弊頭きゅうへいあたまもありますので、時々お二階へ廻りに来た文吉という髪結かみゆいでございます」