“錨繩”の読み方と例文
読み方割合
いかりなわ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あの夜、同僚も漁師も帰して、このひとがひとりで錨繩いかりなわをひいていた、孤独なすがたを思いだした。
あなたも私も (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
夜ふけまで錨繩いかりなわをひいていた、真実あふるるごとき所為を思うと、じぶんのしたことなどは、薄っぺらで、目もあてられないような気持がしてきたので、きょうまでのことを
あなたも私も (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
漁船をだし、底引の錨繩いかりなわで海の底をさぐりはじめてから、もう三時間以上になる。
あなたも私も (新字新仮名) / 久生十蘭(著)