鉄槌つち)” の例文
旧字:鐵槌
どんな気がしてるかと口惜しくって、涙が出て、思わず鉄槌つちで手を打っちまう事せえあるんで……
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
七歳の鍛冶屋かじやの小僧で、鼻の両わきにすすをつけ、肩に、柄の長い鉄槌つちをかついでいた。
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
鉄槌つちかついでいる鍛冶屋の徒弟は、そこでまた、親方の姿を見失ってしまい、人混ひとごみの中でキョロキョロしていたが、やがて親方はそこらの店で眼についた弄具おもちゃの風車を買って来て彼の前に現われ
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「船へ、鉄槌つちを忘れちまったんで」
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)