“弄具”の読み方と例文
読み方割合
おもちゃ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
奥には、板新道の雛妓おしゃくらしいのが、五人ほど、水盤をのぞき合って、明礬みょうばん辻占つじうらだの、水草の弄具おもちゃなどを咲かせて、騒いでいる。
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そのまえには、秋の草花、紅白こうはくのおもち弄具おもちゃやよだれかけやさまざまなお供物くもつが、いっぱいになるほどあがっている。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そうだ、ましてや杢之進の持つ弄具おもちゃ同様な十手や捕縄とりなわで、そのあふれる力がせき切れるものか! ……
増長天王 (新字新仮名) / 吉川英治(著)