“金箭”の読み方と例文
読み方割合
きんせん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
空の大半が紅潮を呈し、その紅の極まった頃、一筋の金箭きんせん王岳おうたけの峰から、空へ燦然さんぜんと射出された。つづいて無数の黄金のが、空を縦横に馳せ違った。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
白根しらねの方へ夕陽の光がひときわ赤く夕焼をこしらえて、この桟敷の屋根へ金箭きんせんを射るようにさしかけていましたから、下の広場から見物するにはまだ充分の光でありました。
大菩薩峠:14 お銀様の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
正午ひるごろには断雲だんうんを破ってまばゆい日が、ひとすじの金箭きんせんを投げた。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)