まづ)” の例文
それを待つて居たやうに、そつと中から開けたのは、寢卷姿のお染、まだ寢亂れては居ませんが、まづいながらも妙に娘らしくなまめきます。
「蒲田は如才ないね。つらまづいがあの呼吸で行くから、往々拾ひ物を為るのだ。ああいはれて見るとたれでもちよつと憎くないからね」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
そんなにまづい女、T子さんて。
女流作家 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)