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通町
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とおりちょう
ふりがな文庫
“
通町
(
とおりちょう
)” の例文
おやじといっしょに
油町
(
あぶらまち
)
から
通町
(
とおりちょう
)
へ散歩に出ると、向うから大きな声をして女の子はよしかな、女の子はよしかなと
怒鳴
(
どな
)
ってくる。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
そのほかまだその
通町
(
とおりちょう
)
三丁目にも一つ、
新麹町
(
しんこうじまち
)
の二丁目にも一つ、それから、もう一つはどこでしたかな。とにかく、諸方にあるそうです。
或日の大石内蔵助
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
通町
(
とおりちょう
)
では暮の内から
門並揃
(
かどなみそろい
)
の
注連飾
(
しめかざり
)
をした。往来の左右に何十本となく並んだ、軒より高い
笹
(
ささ
)
が、ことごとく寒い風に吹かれて、さらさらと鳴った。
門
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
帰りに山嵐は
通町
(
とおりちょう
)
で氷水を一
杯
(
ぱい
)
奢
(
おご
)
った。学校で逢った時はやに
横風
(
おうふう
)
な失敬な奴だと思ったが、こんなにいろいろ世話をしてくれるところを見ると、わるい男でもなさそうだ。
坊っちゃん
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
先達
(
せんだっ
)
て
通町
(
とおりちょう
)
で飲んだ氷水の代だと山嵐の前へ置くと、何を云ってるんだと笑いかけたが、おれが存外
真面目
(
まじめ
)
でいるので、つまらない
冗談
(
じょうだん
)
をするなと銭をおれの机の上に
掃
(
は
)
き返した。
坊っちゃん
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
鷹台町
(
たかのだいまち
)
から市内に這入って、
古城町
(
こじょうまち
)
を通って、
仙石町
(
せんごくまち
)
を曲って、
喰代町
(
くいしろちょう
)
を横に見て、
通町
(
とおりちょう
)
を一丁目、二丁目、三丁目と順に通り越して、それから
尾張町
(
おわりちょう
)
、
名古屋町
(
なごやちょう
)
、
鯱鉾町
(
しゃちほこちょう
)
、
蒲鉾町
(
かまぼこちょう
)
……
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
通
常用漢字
小2
部首:⾡
10画
町
常用漢字
小1
部首:⽥
7画
“通町”で始まる語句
通町辺