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追羽子
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おいばね
ふりがな文庫
“
追羽子
(
おいばね
)” の例文
自転車もなく、たまに年始客の人力車が通るくらい、どこの往来も娘や若衆の
追羽子
(
おいばね
)
、子供の
凧
(
たこ
)
揚げで一杯、これらは江戸時代そのままの風景。
明治世相百話
(新字新仮名)
/
山本笑月
(著)
遊戯は我国に於ると同様、時季に
適
(
かな
)
っていて、只今の所では紙鳶あげ、独楽廻し、
追羽子
(
おいばね
)
が最もよく行われる。
日本その日その日:03 日本その日その日
(新字新仮名)
/
エドワード・シルヴェスター・モース
(著)
この珍しさは夜間街燈に
追羽子
(
おいばね
)
を見得るようになった現代といえども、依然これを感ずることが出来る。
古句を観る
(新字新仮名)
/
柴田宵曲
(著)
往来にはまだ
追羽子
(
おいばね
)
の音も、
凧
(
たこ
)
の唸りも聞える正月十三日、よく晴れた日の朝のうちのことです。
銭形平次捕物控:060 蝉丸の香炉
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
騒がしく、楽しい町の空の物音は
注連
(
しめ
)
を引きわたした竹のそよぎにまじって、二階の障子に伝わって来ていた。その中には、多吉夫婦の娘お
三輪
(
みわ
)
が下女を相手にしての
追羽子
(
おいばね
)
の音も起こる。
夜明け前:04 第二部下
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
▼ もっと見る
追羽子
(
おいばね
)
のいづれも
上手
(
じょうず
)
姉妹
五百五十句
(新字旧仮名)
/
高浜虚子
(著)
門松のある中に遊ぼうとするような娘子供は狭い町中で
追羽子
(
おいばね
)
の音をさせて、楽しい一週の終らしい午後の四時頃の時を送っていた。丁度家には根岸の
嫂
(
あによめ
)
が訪ねて来て岸本の帰りを待っていた。
新生
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
表門のくぐり戸を開けて、田辺とした表札の横に、
海老
(
えび
)
、
橙
(
だいだい
)
、裏白、ゆずり葉などで飾った大きな輪飾りの見える門の前を先ず
掃
(
は
)
き清めた。楽しそうな
追羽子
(
おいばね
)
の音は右からも左からも聞えて来ていた。
桜の実の熟する時
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
追
常用漢字
小3
部首:⾡
9画
羽
常用漢字
小2
部首:⽻
6画
子
常用漢字
小1
部首:⼦
3画
“追羽”で始まる語句
追羽根