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追懐
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おもひで
ふりがな文庫
“
追懐
(
おもひで
)” の例文
旧字:
追懷
二人の話は其
追懐
(
おもひで
)
で持切つた。他人が居なければ遠慮も
要
(
い
)
らず、今は何を話さうと
好自由
(
すきじいう
)
である。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
一雫も零さないやうにするのは、何も
追懐
(
おもひで
)
の涙が神聖なからでは無い。成るべく早く瓶を詰めて、喪服を
着更
(
きか
)
へてしまひたいからだ。多いなかには亭主の事を
追懐
(
おもひだ
)
しても一向涙なぞ出ないのがある。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
匂香
(
にほひが
)
熱
(
あつ
)
く、『
時
(
とき
)
』の
呼吸
(
いき
)
、
瞬
(
またた
)
き
燻
(
くゆ
)
る『
追懐
(
おもひで
)
よ。 ...
第二邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
斯ういふ
追懐
(
おもひで
)
の情は、とは言へ、深く丑松の心を傷けた。
平素
(
しよつちゆう
)
もう
疑惧
(
うたがひ
)
の念を抱いて
苦痛
(
くるしみ
)
の為に
刺激
(
こづ
)
き廻されて居る自分の今に思ひ比べると、あの少年の昔の楽しかつたことは。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
かくてまた
我
(
われ
)
はきく
追懐
(
おもひで
)
の色とにほひに
第二邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
“追懐”の意味
《名詞》
追懐(ついかい)
昔あった人や物事を思い出して偲ぶこと。
(出典:Wiktionary)
追
常用漢字
小3
部首:⾡
9画
懐
常用漢字
中学
部首:⼼
16画
“追懐”で始まる語句
追懐談