軽塵けいじん)” の例文
地に落ちた矢が軽塵けいじんをもげなかったのは、両人の技がいずれもしんに入っていたからであろう。さて、飛衛の矢がきた時、紀昌の方はなお一矢を余していた。
名人伝 (新字新仮名) / 中島敦(著)
うららかな春の昼は、勢いよく坂をけ下って行くくるまの輪があげる軽塵けいじんにも知られた。
山の手の子 (新字新仮名) / 水上滝太郎(著)