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身窄
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みすぼ
ふりがな文庫
“
身窄
(
みすぼ
)” の例文
水銀の
剥
(
は
)
げちらした鏡一つと、壊れた脚を
麻縄
(
あさなわ
)
でくるくると
捲
(
ま
)
いた木の
椅子
(
いす
)
が一つあるっきりの
身窄
(
みすぼ
)
らしい理髪屋であった。
何が私をこうさせたか:――獄中手記――
(新字新仮名)
/
金子ふみ子
(著)
それにつけても、これがわたしの精一つぱいのお
扮
(
つく
)
りなんだと思ふと、妙に
身窄
(
みすぼ
)
らしく自分の肩のあたりが眺められる。
散歩
(新字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
受付係の巡査がそう云って、そこへ
伴
(
つ
)
れて来たのは、
身窄
(
みすぼ
)
らしい洋服の、蒼白い顔の青年であった。
三稜鏡:(笠松博士の奇怪な外科手術)
(新字新仮名)
/
佐左木俊郎
(著)
「いいえ別に」と私は答えたが、ふと私はこの
身窄
(
みすぼ
)
らしい服装の客を思い出して、客に言葉をかけた。
何が私をこうさせたか:――獄中手記――
(新字新仮名)
/
金子ふみ子
(著)
焼和尚は、女を好きなばかりでなく、絵画や彫刻や陶器類が好きで、彫り物師とか画家とかいえば、どんな
身窄
(
みすぼ
)
らしい姿をした、乞食のような
漂泊
(
さすらい
)
の者でも、きっと、幾日でも泊めてやったものだ。
再度生老人
(新字新仮名)
/
佐左木俊郎
(著)
▼ もっと見る
けれど何とまあ
身窄
(
みすぼ
)
らしくなった父であったろう。彼はもうゴム
鞠
(
まり
)
を買ってくれた父ではなかった。
何が私をこうさせたか:――獄中手記――
(新字新仮名)
/
金子ふみ子
(著)
身
常用漢字
小3
部首:⾝
7画
窄
漢検準1級
部首:⽳
10画
“身”で始まる語句
身体
身
身上
身装
身扮
身體
身動
身長
身代
身悶