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躋
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のぼ
ふりがな文庫
“
躋
(
のぼ
)” の例文
雪田はいつか又私達を狭い
山脊
(
やまのせ
)
に導いた、巨巌の上を
躋
(
のぼ
)
って間もなく岩を敷き詰めた
些
(
ささ
)
やかな平らに出る、そしてそこに見覚えのある一本の標木と
黒部川奥の山旅
(新字新仮名)
/
木暮理太郎
(著)
常の如く
斧
(
おの
)
を携へて山奥に入り、
柴立
(
しばだち
)
を踏分け
渓水
(
たにみず
)
を越え、二里ばかりも
躋
(
のぼ
)
りしが、
寥廓
(
りょうかく
)
たる平地に出でたり。
山の人生
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
輙
(
すなは
)
ち橋を渡りて
僅
(
わづか
)
に行けば、日光
冥
(
くら
)
く、山厚く畳み、
嵐気
(
らんき
)
冷
(
ひややか
)
に
壑深
(
たにふか
)
く陥りて、
幾廻
(
いくめぐり
)
せる
葛折
(
つづらをり
)
の、後には
密樹
(
みつじゆ
)
に
声々
(
せいせい
)
の鳥呼び、前には
幽草
(
ゆうそう
)
歩々
(
ほほ
)
の花を
発
(
ひら
)
き、いよいよ
躋
(
のぼ
)
れば
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
直に只見川を渉って対岸の岩壁を
攀
(
よ
)
じるのである、この辺の只見川は水量が多くて、自分のようなコンパスの短いものは殆んど股まで達しる、山側を
躋
(
のぼ
)
り尽すと高原的の処となるが
平ヶ岳登攀記
(新字新仮名)
/
高頭仁兵衛
(著)
躋
漢検1級
部首:⾜
21画
“躋”を含む語句
躋寿館
攀躋
登躋
躋寿館医籍備考本草類
銅躋