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躊躇
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ため
ふりがな文庫
“
躊躇
(
ため
)” の例文
進もうとする吾々には周囲への
躊躇
(
ため
)
らいがなかった。行く末に少しでも
危惧
(
きぐ
)
を抱いたなら、勇気はいつか砕かれていたであろう。
民芸四十年
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
「だから悲劇のみ芸術である」なぞと言はれるのも
聊
(
いささ
)
か心外であるために、先づ、何の
躊躇
(
ため
)
らう所もなく此の厄介な「芸術」の二文字を語彙の中から抹殺して(アア、清々した!)
FARCE に就て
(新字旧仮名)
/
坂口安吾
(著)
一人がしかめた
眼差
(
まなざし
)
で、ウインチを見上げて、「
然
(
しか
)
しな……」と
躊躇
(
ため
)
らっている。
蟹工船
(新字新仮名)
/
小林多喜二
(著)
「ええ……」と、お宮は
躊躇
(
ため
)
らうようにしている。
うつり香
(新字新仮名)
/
近松秋江
(著)
われは
戦慄
(
せんりつ
)
し
且
(
か
)
つ
躊躇
(
ため
)
らひしが
晶子詩篇全集
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
▼ もっと見る
「だから悲劇のみ芸術である」なぞと言われるのも
聊
(
いささ
)
か心外であるために、
先
(
ま
)
ず、何の
躊躇
(
ため
)
らう所もなく此の厄介な「芸術」の二文字を
語彙
(
ごい
)
の中から抹殺して(アア、清々した!)
FARCE に就て
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
もし作り
更
(
か
)
え、作り直し、迷い
躊躇
(
ため
)
らって作るなら、美はいつか生命を失うであろう。あの奔放な味わいや、豊かな雅致は、
淀
(
よど
)
みなき
冴
(
さ
)
えた心の現れである。そこには活々した自然の勢いが見える。
民芸四十年
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
移さんとして
躊躇
(
ため
)
らひぬ
晶子詩篇全集拾遺
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
“躊躇”の意味
《名詞》
躊 躇(ちゅうちょ)
決心がつかず、迷うこと。
《動詞》
躊 躇 する(ちゅうちょ-する)
決心がつかず、迷う。
(出典:Wiktionary)
躊
漢検1級
部首:⾜
21画
躇
漢検1級
部首:⾜
19画
“躊躇”で始まる語句
躊躇逡巡