“蹴仆”の読み方と例文
読み方割合
けたお100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あわてず、ひるまず、身辺の者を、蹴仆けたおし、踏みつぶし、一刀を抜き払うや、獅子のようにぎ廻って、狭い道場を忽ち天井までくれないにしてしまった。
剣の四君子:05 小野忠明 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そして暫く快い静寂に浸つてのち、さつき階段を駈け降りた踏み抜くやうな跫音や、蹴仆けたおすやうに開けられた戸、下の夜道を走つてゆく羽搏きのやうな跫音等、一まとめに思ひ出してゐた。
竹藪の家 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
と、嘉十郎を蹴仆けたおし、地面をノタウツのを足で抑え、とどめを刺し
甲州鎮撫隊 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)