“けたお”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
蹴倒65.6%
蹴仆31.3%
踢仆3.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それは全くある人間の全身の体力が全力をこめて突き倒し蹴倒けたおして行ったものであり、ただその姿が風であって見えないだけの話であった。
石の思い (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
そして暫く快い静寂に浸つてのち、さつき階段を駈け降りた踏み抜くやうな跫音や、蹴仆けたおすやうに開けられた戸、下の夜道を走つてゆく羽搏きのやうな跫音等、一まとめに思ひ出してゐた。
竹藪の家 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
すかさず白糸は起きかえるところを、はたと踢仆けたおされたり。賊はそのひまに逃げせて行くえを知らず。
義血侠血 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)