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跫音
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きょうおん
ふりがな文庫
“
跫音
(
きょうおん
)” の例文
その深遠なるバッハ再検討の大題目を
提
(
ひっさ
)
げ来りて、当代音楽界の一部に
空谷
(
くうこく
)
の
跫音
(
きょうおん
)
にも似たものがあるだろう。
名曲決定盤
(新字新仮名)
/
野村胡堂
、
野村あらえびす
、
野村長一
(著)
「女か」と、すこし落胆したが、それでもこの配所へは
空谷
(
くうこく
)
の
跫音
(
きょうおん
)
だった。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
その
靴
(
くつ
)
は霜のいと夜深きに、空谷を鳴らして遠く
跫音
(
きょうおん
)
を送りつつ、行く行く一番町の曲がり角のややこなたまで進みけるとき、右側のとある
冠木
(
かぶき
)
門の下に
踞
(
うずく
)
まれる物体ありて、わが
跫音
(
あしおと
)
に
蠢
(
うごめ
)
けるを
夜行巡査
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
空谷
(
くうこく
)
の
跫音
(
きょうおん
)
といおう乎、著るしく世間を驚かしたものだ。
明治の文学の開拓者:――坪内逍遥――
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
はた尊きみ足の
跫音
(
きょうおん
)
!
大和古寺風物誌
(新字新仮名)
/
亀井勝一郎
(著)
▼ もっと見る
これ
空谷
(
くうこく
)
の
跫音
(
きょうおん
)
なり。
盲人
(
めいし
)
は
急遽
(
いそいそ
)
声する
方
(
かた
)
に
這寄
(
はいよ
)
りぬ。
取舵
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
空谷
(
くうこく
)
の
跫音
(
きょうおん
)
である。
鳴門秘帖:03 木曾の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
異様の
跫音
(
きょうおん
)
を響かしつつ、うたた陰惨の趣をなせり。
外科室
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
“跫音”の意味
《名詞》
跫音(きょうおん / あしおと)
歩いたり走ったりして足が地面などに接触した際に出る音。
(出典:Wiktionary)
跫
漢検1級
部首:⾜
13画
音
常用漢字
小1
部首:⾳
9画
“跫音”で始まる語句
跫音波形