トップ
>
跌
>
つまず
ふりがな文庫
“
跌
(
つまず
)” の例文
あとをも見ずしていっさんに走り出ずれば、
心急
(
こころせ
)
くまま手水口の縁に横たわる
躯
(
むくろ
)
のひややかなる
脚
(
あし
)
に
跌
(
つまず
)
きて、ずでんどうと
庭前
(
にわさき
)
に
転
(
まろ
)
び
墜
(
お
)
ちぬ。
義血侠血
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
私もまたその狂いの中に生れて育って来た
憐
(
あわ
)
れな一人の男性に過ぎない。私は
跌
(
つまず
)
きどおしに跌いている。然し私の本能のかすかな声は私をそこから立ち上らせるに十分だ。
惜みなく愛は奪う
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
その
言
(
ことば
)
の
訖
(
お
)
わらざるに、車は
凸凹路
(
でこぼこみち
)
を踏みて、がたくりんと
跌
(
つまず
)
きぬ。
老夫
(
おやじ
)
は横様に
薙仆
(
なぎたお
)
されて、半ば
禿
(
は
)
げたる
法然頭
(
ほうねんあたま
)
はどっさりと美人の膝に
枕
(
まくら
)
せり。
義血侠血
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
跌
漢検1級
部首:⾜
12画
“跌”を含む語句
蹉跌
大蹉跌
一蹉跌
磋跌
跌倒
跌宕
跌踢
躓跌