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赭松
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あかまつ
ふりがな文庫
“
赭松
(
あかまつ
)” の例文
見上げると両側の山は切り
削
(
そ
)
いだように突っ立って、それに
雑木
(
ぞうき
)
や
赭松
(
あかまつ
)
が暗く茂っていますから、下から
瞻
(
み
)
ると空は帯のようなのです。
女難
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
「あれは
蒿雀
(
あおじ
)
だ。……」私は
漸
(
や
)
っとそれが思い出せると、飛び起きて、窓ぎわに寄っていった。其処から見えた
赭松
(
あかまつ
)
の一つの枝で小さなオリイブ色をした小鳥が二羽飛び交していた。
晩夏
(新字新仮名)
/
堀辰雄
(著)
窓の下には薪が積んであったり、
玉蜀黍
(
とうもろこし
)
が植えられてあったりしていて、その少し向うに二三本の
赭松
(
あかまつ
)
が見え、それから何処へ往くのだか一本の道が傾きながら裏山へ消えているきりだった。
晩夏
(新字新仮名)
/
堀辰雄
(著)
村道を帰って行く彼女の後姿の見える
赭松
(
あかまつ
)
の下まで行って見た。
菜穂子
(新字新仮名)
/
堀辰雄
(著)
赭
漢検1級
部首:⾚
16画
松
常用漢字
小4
部首:⽊
8画
“赭”で始まる語句
赭
赭土
赭顔
赭黒
赭熊
赭茶
赭色
赭味
赭土色
赭顏