“あかまつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
赤松80.0%
赭松20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
どこかで、無心むしんにせみがうたをうたっているこえがしています。たぶん、あちらのみねうええている赤松あかまつのこずえのあたりであるとおもわれました。
黒石でつつまれた高みの上に、りっぱな赤松あかまつが四、五本森をなして、黄葉したくぬぎがほどよくそれにまじわっている。
河口湖 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
窓の下には薪が積んであったり、玉蜀黍とうもろこしが植えられてあったりしていて、その少し向うに二三本の赭松あかまつが見え、それから何処へ往くのだか一本の道が傾きながら裏山へ消えているきりだった。
晩夏 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
村道を帰って行く彼女の後姿の見える赭松あかまつの下まで行って見た。
菜穂子 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)