赫灼かくやく)” の例文
衆生しゅじょうをじめじめした暗い穴へ引き摺ってゆくので無くて、赫灼かくやくたる光明を高く仰がしめると云うような趣がいかにも尊げにみえる。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
墳塋おくつきにして、はた伽藍、赫灼かくやくとして幽遠の
海潮音 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
そは、赫灼かくやくうそぶき吼ゆる
燃えよ心 (新字旧仮名) / 漢那浪笛(著)
店先にかざってある木彫きぼりの弁天の像から赫灼かくやくたる光明を放っていた。
半七捕物帳:21 蝶合戦 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
墳塋おくつきにして、はた伽藍がらん赫灼かくやくとして幽遠の
海潮音 (新字旧仮名) / 上田敏(著)