負債おひめ)” の例文
我等こゝにかゝる傲慢たかぶり負債おひめを償ふ、もし罪を犯すをうるときわれ神に歸らざりせば、今もこの處にあらざるならむ 八八—九〇
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
心の負債おひめを早く払つてしまひたいのだ、ただそれだけなのだ、と栄蔵は想像した。
良寛物語 手毬と鉢の子 (新字旧仮名) / 新美南吉(著)
あきびと負債おひめある
春鳥集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
讀者よ、げに我は汝が神何によりて負債おひめを償はせたまふやを聞きて己の善き志より離るゝを願ふにあらず 一〇六—一〇八
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
かく問はれし魂その負債おひめつぐのひていふ。我知らず、されどかゝる溪の名はげに滅び失するをよしとす 二八—三〇
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
分離を釀して重荷を負ふものその負債おひめをつくのへり 一三六—一三八
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)