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謟
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へつら
ふりがな文庫
“
謟
(
へつら
)” の例文
紋「云っても宜しい、
彼
(
あれ
)
は
謟
(
へつら
)
い武士じゃ、
佞言
(
ねいげん
)
甘くして蜜の如しで、神原
或
(
あるい
)
は寺島
等
(
ら
)
をお愛しなさるのは、勧める者が有るからじゃの、惣衞」
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
勘次は安次の
謟
(
へつら
)
う容子を見るとまた不快になった。そのまま内庭へ這入って行って叺を下ろすと、流し元にいたお霜が嶮しい顔をして彼の傍へ寄って来た。
南北
(新字新仮名)
/
横光利一
(著)
しかし、私は親の勝手な量見に
謟
(
へつら
)
つたり、僞善的
口吻
(
こうふん
)
を洩したり、または
誤魔化
(
ごまか
)
しの後押しをしようと思つて書いてゐるのではない。私は、たゞ眞實を語らうとしてゐるのだ。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
独立の思想なく、唯社会の潮勢につれて浮沈するが如き人物は、日本の国運を支ふるに於て何か有ん、心に
些
(
いさゝ
)
かの平和なく、利奔名走、汲々として
紅塵
(
こうぢん
)
埃裏
(
あいり
)
に没頭し、王公に
媚
(
こ
)
び、鬼神に
謟
(
へつら
)
ひ
英雄論:明治廿三年十一月十日静岡劇塲若竹座に於て演説草稿
(新字旧仮名)
/
山路愛山
(著)
圖「いや/\彼はなか/\上へ
謟
(
へつら
)
って名を売って男になろうという卑劣な奴でない何うも
彼奴
(
あいつ
)
の魂には驚いた」
松の操美人の生埋:02 侠骨今に馨く賊胆猶お腥し
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
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頭取下役
(
とうどりしたやく
)
という事に成りましたが、更に
謟
(
へつら
)
いを致しませんが、堅い気象ゆえ、毎夜人知れず刀を差し、棒を提げて
密
(
そ
)
っと殿様のお居間の
周囲
(
まわり
)
を三度ずつ
不寝
(
ねず
)
に廻るという忠実なる事は
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
謟
部首:⾔
17画
“謟”を含む語句
謟諛
媚謟
阿諛謟佞