“話下手”の読み方と例文
読み方割合
はなしべた100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
省作はもとから話下手はなしべたときてるから、半日並んで仕事をしていてもろくに口もきかないという調子で、今日の稲刈りはたいへんにぎやかであろうと思った反対にすこぶる振るわないのだ。
隣の嫁 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
C'est de rigueur(それは必要欠くべからざるものですからね)ところが、我々みたいに中流の人間になると——皆はにかみやで、話下手はなしべたです……つまり、思索人ですな。
話下手はなしべたということはどうにもしようがない。花袋はそれをどうとったのか、「死が因襲であろうはずはない」と例の性急な口つきで声を励ました。鶴見はこの和尚の一喝いっかつを喫してたじろいだ。