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詩哥
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しいか
春の雪は
消やすきをもつて
沫雪といふ。
和漢の春雪
消やすきを
詩哥の
作為とす、
是暖国の事也、寒国の雪は
冬を
沫雪ともいふべし。
されば近来も越地に遊ぶ
文人墨客あまたあれど、秋のすゑにいたれば雪をおそれて
故郷へ
逃皈るゆゑ、越雪の
詩哥もなく
紀行もなし。
稀には他国の人越後に雪中するも
文雅なきは筆にのこす事なし。
されば近来も越地に遊ぶ
文人墨客あまたあれど、秋のすゑにいたれば雪をおそれて
故郷へ
逃皈るゆゑ、越雪の
詩哥もなく
紀行もなし。
稀には他国の人越後に雪中するも
文雅なきは筆にのこす事なし。