“しいか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
詩歌84.4%
詩哥6.3%
演活6.3%
仕活3.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こんな場合にりっぱな詩歌しいかができてよいわけであるから、宮の女房の歌などが当時の詳しい記事とともに見いだせないのを筆者は残念に思う。
源氏物語:10 榊 (新字新仮名) / 紫式部(著)
されば近来も越地に遊ぶ文人墨客ぶんじんぼくかくあまたあれど、秋のすゑにいたれば雪をおそれて故郷ふるさと逃皈にげかへるゆゑ、越雪の詩哥しいかもなく紀行きかうもなし。まれには他国の人越後に雪中するも文雅ぶんがなきは筆にのこす事なし。
傾城買けいせいかい経緯いきさつなれば、どんなに微妙にでも、演じ得ると云う自信を持った藤十郎も、人妻とののろわれた悪魔的な、道ならぬしかし懸命な必死の恋を、舞台の上にどう演活しいかしてよいかは
藤十郎の恋 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
傾城買の四十八手は、何一つ心得ぬことのない藤十郎様が、密夫の所作を、どなに仕活しいかすか、さぞ見物衆をあっといわせることだろうと、夢中になっての高話じゃ。
藤十郎の恋 (新字新仮名) / 菊池寛(著)