言淀いひよど)” の例文
『あの、』と省吾は言淀いひよどんで、『母さんがねえ、今夜は早く父さんに御帰りなさいツて。』
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
ふと言淀いひよどむかして、だまつて、美人びじん背後うしろ振向ふりむいた。
浅茅生 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
『ナニ、猪子蓮太郎?』と銀之助は言淀いひよどんで、『の先生は——あれは例外さ。』
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
をんな一寸ちよつと言淀いひよどんで
浅茅生 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
『あの、』と省吾は言淀いひよどんで、『母さんが沖(野外)に居やすから。』
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
一寸ちよつと言淀いひよどむ。
浅茅生 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)