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観者
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かんじゃ
ふりがな文庫
“
観者
(
かんじゃ
)” の例文
こういう風に言って見ると、結局東洋画の真髄は
観者
(
かんじゃ
)
を共同製作者とするにあるという昔からの言い
旧
(
ふる
)
された言葉を、妙な理窟で解説しただけのことだといわれるかも知れない。
南画を描く話
(新字新仮名)
/
中谷宇吉郎
(著)
まさに富田流の
鉄甲摧破
(
てっこうくだき
)
、受ければ受けた木剣は粉となって飛びそう、あっ——と思わず
観者
(
かんじゃ
)
の声が上ずる——その時、スッと新九郎の体がかわった。自斎の木剣がブンと耳を掠った。
剣難女難
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
十分
(
じゅうぶん
)
で事足るべきを、
十二分
(
じゅうにぶん
)
にも、
十五分
(
じゅうごぶん
)
にも、どこまでも進んで、ひたすらに、裸体であるぞと云う感じを強く
描出
(
びょうしゅつ
)
しようとする。技巧がこの極端に達したる時、人はその
観者
(
かんじゃ
)
を
強
(
し
)
うるを
陋
(
ろう
)
とする。
草枕
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
“観者”の意味
《名詞》
見物する人。観る人。
(出典:Wiktionary)
観
常用漢字
小4
部首:⾒
18画
者
常用漢字
小3
部首:⽼
8画
“観”で始まる語句
観
観音
観物
観世音菩薩
観世音
観念
観方
観音様
観音堂
観客