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けんとく
ふりがな文庫
“
見得
(
けんとく
)” の例文
きらずだ、
繋
(
つな
)
ぐ、
見得
(
けんとく
)
がいいぞ、
吉左右
(
きっそう
)
! とか言って、腹が
空
(
す
)
いているんですから、五つ紋も、仙台
平
(
ひら
)
も、手づかみの、がつがつ
喰
(
ぐい
)
。……
木の子説法
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
逃げるようにとび出して、うしろ手に格子をぴしゃり——ほっとすると同時に、急にしっかりした
見得
(
けんとく
)
が文次の胸を衝いた。
つづれ烏羽玉
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
けれども自分は「
奥義書
(
ウパニシャット
)
」を読んだ。読み、且、思索を重ねた。自分は生来の鈍根で
見得
(
けんとく
)
するところ甚だ浅薄な男であるが、それでもだうやら
梵
(
ぼん
)
の本義をやや会得することが出来たやうである。
盗まれた手紙の話
(新字旧仮名)
/
坂口安吾
(著)
見得
(
けんとく
)
の立った証拠ににわかに天下御免の伝法風になった御用聞き三次、ちょっと細工をするんだからとばかり何にも言わずに、番頭を通して奥から碁石を一つ借り受けた。
早耳三次捕物聞書:02 うし紅珊瑚
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
釘抜藤吉、無理にも
最初
(
はな
)
の
見得
(
けんとく
)
を守り立てて、乾児を励ましてここまで来た木槌山。
釘抜藤吉捕物覚書:08 無明の夜
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
▼ もっと見る
「そのことよ。俺にも
見得
(
けんとく
)
が立たねえ。
犯人
(
ほし
)
は?」
釘抜藤吉捕物覚書:09 怨霊首人形
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
“見得”の意味
《名詞:みえ》
「みえ」を参照。
(出典:Wiktionary)
見
常用漢字
小1
部首:⾒
7画
得
常用漢字
小5
部首:⼻
11画
“見得”で始まる語句
見得坊
見得仆
見得張
見得者
見得装飾