見共みとも)” の例文
然しいくら日本的でも、西洋画には、あゝほそいのは盲目めくらいた様で見共みともなくつて不可いけない。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
うちにいると、海老茶えびちゃ繻子しゅすに花鳥の刺繍ぬいとりのあるドレッシング・ガウンを着て、はなはだ愉快そうであった。これに反して自分は日本を出たままの着物がだいぶよごれて、見共みともない始末であった。
永日小品 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)