西伯利シベリア)” の例文
地中海へ日本の艦隊が出征するにつけて、西伯利シベリアの奥深く日本の陸軍が入込いりこむにつけて、何よりも困るのは日本人に附き物の食糧品の輸送である。
二葉亭の対露問題は多年の深い研究とした夙昔しゅくせきの抱負であったし、西伯利シベリアから満洲を放浪し、北京では中心舞台にや乗出していたし、実行家としてこそさしたる手腕を示しもせず
二葉亭追録 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
チュクチー人は人体諸部各別にその魂ありとす(一八七二年板ワイツおよびゲルラント『未開民史』巻六、頁三一二、一九〇一年板キングスレイ『西アフリカ研究』一七〇頁、一九〇六年板デンネット『黒人の心裏』七九頁、一九一四年板チャプリカ『西伯利シベリア初住民』二八二および二六〇頁)
無精ぶしやうな原敬氏だつたら、動物園にゐる西伯利シベリア産の狐のやうに、窓から白つぽい頭をのぞけて、こすさうに一寸会釈をする位に過ぎなからうが、この英国の首相は態々わざ/\くちに出て来て
西伯利シベリアより露国革命派続々逃込み、中には東京へ来るものも有之これあり候故、これらを相手に一と仕事と出懸でかけし処、相手がまるでお坊ちやんにて話にならず、たうとう骨折損ほねおりぞんとなりたり
二葉亭四迷の一生 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)