トップ
>
襤褸片
>
ぼろきれ
ふりがな文庫
“
襤褸片
(
ぼろきれ
)” の例文
兩側の狹い淺い溝には、
襤褸片
(
ぼろきれ
)
や
葫蘿蔔
(
にんじん
)
の
切端
(
きれつぱし
)
などがユラユラした
涅泥
(
ひどろ
)
に沈んで、
黝黒
(
どすぐろ
)
い水に毒茸の樣な濁つた泡が、ブク/\浮んで流れた。
赤痢
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
薬品の陳列棚や戸棚の硝子戸などをはたくのだが、うまい工合に先の
襤褸片
(
ぼろきれ
)
が
捌
(
さば
)
けずに、どうかするとそれを止めてある釘の尖などで、硝子戸をがち/\と叩いたりした。
世の中へ
(新字旧仮名)
/
加能作次郎
(著)
褐色のシャツを着た悪者は、小屋の方へ行ったがやがて
襤褸片
(
ぼろきれ
)
で刃をぐるぐると巻き附けた大きな
鉞
(
まさかり
)
を持ち出して来た。黒い襤褸には何だか
腥
(
なまぐさ
)
い血の染みが附着しているようだ。
捕われ人
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
襤
漢検1級
部首:⾐
19画
褸
漢検1級
部首:⾐
16画
片
常用漢字
小6
部首:⽚
4画
“襤褸”で始まる語句
襤褸
襤褸切
襤褸屑
襤褸布
襤褸錦
襤褸屋
襤褸布団
襤褸船
襤褸巾
襤褸市