衣手ころもで)” の例文
なおこの歌の傍に、「ぬばたまの夜霧よぎりは立ちぬ衣手ころもで高屋たかやの上に棚引くまでに」(巻九・一七〇六)という舎人皇子の御歌がある。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
きのふまでわが衣手ころもでにとりすがり父よ父よといひてしものを
曙覧の歌 (新字新仮名) / 正岡子規(著)
はぬ夜を隔つる中の衣手ころもでに重ねていとど身もみよとや
源氏物語:06 末摘花 (新字新仮名) / 紫式部(著)