虚病けびょう)” の例文
「君は、虚病けびょうもうまいが、怒る真似もうまい。いや裏表の多い人物だ。——君の静養というのは、伝国の玉璽ぎょくじをふところに温めて、やがて鳳凰ほうおうひなでもかえそうというはらだろう」
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
あまつさえ帰府の儀を願いづるさえあるに、石清水行幸の節はにわかに虚病けびょうを構え、一橋中納言ひとつばしちゅうなごんにおいてもその場を出奔いたし、至尊をあなどり奉りたるごとき、その他、板倉周防守いたくらすおうのかみ
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
と、虚病けびょうを触れて、その夜からにわかに行旅の支度にかからせた。
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)