“けびょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
仮病83.9%
虚病6.5%
作病3.2%
偽病3.2%
贋病3.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
仮病けびょうをつかって、家の二階にごろごろしていることはねえ。さっさと飛び起きて、草鞋わらじをはく支度をするがいいじゃあねえか」
半七捕物帳:35 半七先生 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
あまつさえ帰府の儀を願いづるさえあるに、石清水行幸の節はにわかに虚病けびょうを構え、一橋中納言ひとつばしちゅうなごんにおいてもその場を出奔いたし、至尊をあなどり奉りたるごとき、その他、板倉周防守いたくらすおうのかみ
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
こないだ僕が病気で休んだろ、それを作病けびょうで村で遊んでたって東京へ報告した奴があるんだ。
恨なき殺人 (新字新仮名) / 宮島資夫(著)
偽病けびょうをつかって学校まで休んだのかい」
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
そこでお前に贋病けびょうを使わせ、そうして俺も贋病を使い、二人だけ此処へ残ったってものさ。……さあさあ大膳腹を切ろう。まごまごしていると捕方が来る。
首頂戴 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)