蘭学者らんがくしゃ)” の例文
いわゆる(二字不明)おおしで、新思想を導いた蘭学者らんがくしゃにせよ、局面打破を事とした勤王きんのう攘夷じょういの処士にせよ、時の権力からいえば謀叛人であった。
謀叛論(草稿) (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
花は、率直そっちょくにいえば生殖器せいしょっきである。有名な蘭学者らんがくしゃ宇田川榕庵うだがわようあん先生は、彼のちょ『植学啓源けいげん』に、「花は動物の陰処いんしょごとし、生産蕃息はんそくとりて始まる所なり」
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
それにつけても、江戸えど蘭学者らんがくしゃたちのちからはどれほどのものであろうか、それをしっておきたいとおもいました。
ある島村鼎甫しまむらていほという蘭学者らんがくしゃをたずねてみました。島村しまむらはやはり緒方先生おがたせんせいのところでまなんだことのある医者いしゃで、江戸えどにきて、オランダのほんのほんやくなどをしているのでした。