“陰処”の読み方と例文
読み方割合
いんしょ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
花は、率直そっちょくにいえば生殖器せいしょっきである。有名な蘭学者らんがくしゃ宇田川榕庵うだがわようあん先生は、彼のちょ『植学啓源けいげん』に、「花は動物の陰処いんしょごとし、生産蕃息はんそくとりて始まる所なり」
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
俗にいう穴探あなさがしの筆法を以てその社会の陰処いんしょを摘発するにおいては、千百の醜行醜聞、枚挙にいとまあらず。
日本男子論 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
社会の陰処いんしょに独り醜をほしいままにするにあらざれば同類一場の交際を開き、豪遊と名づけ愉快と称し、沈湎ちんめん冒色ぼうしょく勝手次第に飛揚して得々とくとくたるも、不幸にして君子の耳目に触るるときは
日本男子論 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)