藍草あいぐさ)” の例文
「ええ、それが実は、小諸こもろのほうの取引先に、ちと藍草あいぐさけがたまりましたので、信心やら商用やら」
鳴門秘帖:03 木曾の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
需用は莫大ばくだいなものであったでありましょう。さかん藍草あいぐさを植えて、それを藍玉あいだまに作ったのは徳島市から程遠くない村々で、今も訪ねますと、それは見事な蔵造くらづくりの仕事場が見られます。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
藍草あいぐさけを取ってまいりましたので、その金に目をつけられたかと存じます」
鳴門秘帖:03 木曾の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)