“薬指”の読み方と例文
旧字:藥指
読み方割合
くすりゆび100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「君はイイナがあの晩以来、確か左の薬指くすりゆび繃帯ほうたいしていたのに気がついているかい?」
カルメン (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
赤いメレンスの帯ばかりめて娘姿むすめすがたが、突然とつぜんたつた一日のあひだに、丁度ちやうど御手洗みたらしで手を洗つてゐる若い芸者そのまゝ姿すがたになつてしまつたのだ。薬指くすりゆびにはもう指環ゆびわさへ穿めてゐた。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)