だき)” の例文
そこはかとなく心に染むそらだきもの。たゆたひ勝ちにあはれを語る初更のさゝやき。深くも恥らひつゝ秘むる情熱——これらの秋は日本古典の物語に感ずる風趣である。秋それ自身は無口である。
秋の七草に添へて (新字旧仮名) / 岡本かの子(著)