“薫醸”の読み方と例文
読み方割合
くんじょう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
襟へ落ちる柔かい春の陽、梅の匂いに薫醸くんじょうされたなごやかな風、すべてが静かに、平和に、そして一脈のさびをさえ持った情景でした。
亭は花や珍器に飾られ翠蔭すいいんしきりに美鳥が啼いていた。はるばる呉から舶載してきた南方の美味薫醸くんじょうは、どんな貴賓を饗するにも恥かしいものではなかった。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)